ピクトさん病



(投稿者:みちおさん)


出会いがしらに衝突する二人のピクトさん。
きれいに左右対称形を描いている。
一瞬、ロールシャッハテストかと思った。

もしかして私は試されているのか。
これは本当にピクトさんなのか。
実は抽象的な模様で、
私にだけピクトさんに見えてしまっているのではないか・・・
つい自分を疑ってしまったのは他でもない。
最近、複数のピクティストから、
「ピクトさんではないのにピクトさんに見えてしまった」
という報告が相次いでいるからだ。

ピクトさんへの過剰な研究熱が
そのような症状を引き起こすのだろう。
これを「ピクトさん病」と名付けることにする。
まずは次の症例をご覧いただきたい。


(投稿者:基信さん)

基信さんのメールより抜粋
 私が住んでいる山梨県北杜(ほくと)市のマークは、
 ピクトさん二人でできています。

基信さんには申し訳ないが、
これはピクトさんではない。
これは北杜市の市章である。
先ほどの衝突ピクトさんとよく似ているが、
似て非なるものであることをご確認いただきたい。
強いて言うなら「ホクトさん」である。
ピとホの違いは大きい。

しかしこのようなシンボルマークとピクトさんを
見間違うというのは、分からないでもない。
まだ症状としては軽いほうだと言えよう。
早めに治療すれば快方へ向かうはずである。

ちなみにこの市章、北杜市の「北」をモチーフにしている。

さて、次の症例をご覧いただこう。
たくみさんからの投稿である。

たくみさんのメールより抜粋
 京都市の地図を眺めていましたら、
 ピクトさんが見えました。


地図上にピクトさんなど、いるはずないではないか。

拡大▼


え?

さらに拡大▼


いたー!

思わず興奮してしまった。
いやいやいや。違う。
これはピクトさんではない。

なんで鴨川の上に10メートル級のピクトさんが
横たわっているのだ。
しっかりしろ私。

しかしこの投稿者のケースは、かなり深刻である。
広い地図の中からこれが「見えてしまった」のだから、
かなり病状が進行していると見ていい。
手遅れにならないことを祈っている。

次が最後である。じゃんくさんからの投稿。

じゃんくさんのメールより抜粋
 山の上にピクトさんが見えました。
 疲れてますか私?



拡大▼



末期である。
かなりの末期である。

たしかにモヤの向こうに何か見えるが、
ピクトさんとはとても言い難い。
というか「山の上に」と言ってる時点で
すでにおかしいのだが。
一刻も早いケアが必要だ。

以上、いくつかの症例を見てきたが、
決して他人事だとは思わないほうがいいだろう。
これらは氷山の一角であり、
潜在的なピクトさん病予備軍はもっといるはずである。
初期のうちは特に自覚症状がないようなので、
ピクティスト諸氏は気を付けていただきたい。

ちなみに私は、よく星空を見ていると
ピクトさんが見えるのだが、これは別だろう。
ほら、あの星とあの星を線で結べば!