やる気のないピクトさん

どうすれば彼らのモチベーションを上げられるだろうか。



本気で逃げる気なし。



ごろ寝。



転んだつもり。



滲み出るやらされ感。



へっぴり腰。



ノーリアクションかよ!



  座りタバコ。



ローテンション。



やってらんね。



やってらんねえっつうの。



マジやってらんねえ。



このようなやる気のないピクトさんを
部下に持ってしまった時、あなたはどうするべきだろうか。
怒鳴ったり命令したりするのは賢いやり方とは言えない。
また、報酬で応えるような
成果主義が通用する時代ではないということも
よく理解しておかなければならない。

人は責任のある仕事を任されたり、
自分の成長を感じた時にこそ、
モチベーションが上がるのである。

「今度から、転倒系全般をキミに任せようと思うんだ。
これができるのは、キミしかいない」
そんなふうに言ってやれば、
すぐに彼の目は輝き始めるだろう。

また、何より大切なのは
彼自身が自発的に行動するよう、
サジェスチョンすることだ。
まず「キミはどうしたいの?」
「どんな酷い目に遭いたいの?」と聞いてみよう。

「実は落下系を究めていきたいんです」
「私は精神的ダメージ系をやりたいんです」

そんな答えが返ってきたらしめたもの。
次は現状分析である。
「今、キミはどんな状況にある?」と問い、
彼に自分の現状を認識させよう。
「これから何をするべきか?」を自分で考えさせるのである。
そして将来の「酷い目に遭っている自分」を
具体的にイメージさせて、意思を固めさせる。
これでモチベーションアップ、成功である。

小さな目標を達成するたびに
褒めてやることも忘れてはいけない。
「優秀ピクトさん賞・○○系部門」とか
適当な賞をつくって表彰するのもいいだろう。

あとは月に1回くらい、
「キミの可能性を信じてるから」と
優しく微笑んでおけば完璧だ。
部下を信じているフリをすること。
これに勝るマネジメントはない。

いかがだったろう。
もっと詳しいことが知りたい方は、
ぜひ以下の私の著書を
お買い求めになっていただきたい。

「戦国武将に学ぶピクトさん管理術」
「やる気を引きだすピクトさんの言葉」
「できるピクトさん できないピクトさん」
「強いピクトさんをつくる50の条件」
「なぜあのピクトさんはイキイキしているのか」

嘘。そんな著書はない。