私たちは普段、大きな事故に遭うことはめったにないが、
地味にイヤな出来事にはよく遭遇する。

例えばコンビニの自動ドアがなぜか反応せず、
ドアの前で予期せぬ前後ステップを
踏んでしまうことはないだろうか。
私はある。
地味にイヤだ。

箱のティッシュペーパーを新しく開ける時、
開け口のミシン目以外のところにまで破れが広がって
ベリッとめくれてしまうことはないだろうか。
私はある。
地味にイヤだ。

レストランで注文したら
自分が選んだメニューが売り切れており、
「あいにく今日は売り切れておりまして」
と言われたことはないだろうか。
しかも「じゃあ、こっちのください」と言ったら
「あ、そちらも今日は・・・」
と言われたことはないだろうか。
私はある。
地味にイヤだ。

人生は地味にイヤな出来事で満ちている。
しかしそんな出来事の一つひとつも、
「あ、これって地味～にイヤな系だ」と自覚した瞬間、
ちょっと面白くなる。

ピクティストで良かった。